実施日 2016・10・08(土曜日)から10・10(体育の日・月曜日)
参加者 総勢 29名
上記以外に藤白神社から合流
①NPO会員4名
②施無畏会41名
紀三井寺でお迎えに施無畏会48名
紀三井寺『御詠歌講』のみな様12名
総勢128名が紀三井寺本堂で法灯引き継ぎを見届けました
10月8日 曇り 歩行数32,836歩
前回9月雨の中、各地に別れましたが今朝は巡礼日和。
点呼、体操の後予定通りに元気に出発。
村々から、御祭りの笛、太鼓の音が聞こえてきます。
五体王子の一つ、切目王子は指定文化財の「ホルトの木」と頼信公お手植えの「ナギの木」がある。
執拗な蚊に襲われながら昼食。弁当がおいしい!!
清姫の草鞋塚、塩屋王子(美人王子)へアスファルトの道は疲れが倍増。御坊大橋を超えて予定の6時より早く宿舎へ
太平洋を眼下に足取りも軽く行程ははかどります
10月09日 雨のち晴れ 歩行数52,722歩
夜半に窓を打つ、雨・風に再々目が覚める。
宿舎のご配慮で朝食は5時40分から。有難い!!
これほど降ると覚悟ができ、完全武装で6時35分出発。
外は大雨、雨具の中は汗ビッショリ。
雨の早朝、安珍・清姫伝説で有名な道成寺にお詣り。
鳴り物を自粛し厳かな古刹に心が癒される。
天気予報通り9時30分を過ぎると雨も上がり一人、二人と雨具を脱ぎ身軽になる。
鹿が瀬の休憩場所で昼食。偶々地元の秋祭りの集合場所とか。
鬼に扮した青年団員(??)や正装の子供御輿の担ぎ手など。
お互いにシャッターの交換会になった
金魚茶屋から鹿ヶ瀬の大峠、小垰。大雲取越え、小雲取越えを経験をしたメンバーにはこれくらいの登りは平気。
しかし整備され過ぎた下りは、雨上がりと重なり、スペル。スペル。
「責任者出てこい」と古いギャグを飛ばしながら切り抜ける。
柳瀬で思わぬお接待。元NPOの理事さんが御老体に杖を突いて特産のミカンのお接待。一同感謝し渇きを癒やし、各々リックにも一杯頂戴した。ありがとうございました。
逆川王子で勤行が済んだら、呼びとめてお接待の申し出。
元NPO会員の御子息が法螺貝の音を聞き駈けつけて下さった。
有難くお受けし、柿、ミカンのお接待に一息。
法灯の灯を、分灯し先輩会員様のご仏前に供えていただく。
最後の難所、糸我峠を越え、中将姫のお寺として有名な得生寺へ
もう宿舎はすぐ。今日は温泉、ゆっくり癒してください。
10月10日 晴れ 歩行数32,426歩
快晴。寒い。この時期寒暖の差が激しく服装が大変です。
7時出立。山口王子から拝ノ峠。朝の早い峠はキツイ。
しかしミカン畑の美しい景色を楽しみながら登る。登る。
一壺王子、橋本王子、塔下王子から藤白峠へ。
この日最後の難所、峠を下り藤白神社に到着。
青岸渡寺の施無畏会の皆様の温かい拍手に思わずウルウル。
スタッフの心を込めて手配してくれは弁当を有難くいただく。
ここで嬉しい報告。平成の花山法皇こと29番松尾寺名誉住職松尾心空猊下、青岸渡寺高木副住職、NPO初代理事長見立晃氏、施無畏会の40数名も合流して下さり、総勢70名を超えました。
松尾心空猊下は90歳近いお年ながら益々元気に歩かれました。
「100まで歩ける」と声がかかり、ご機嫌です。
3時前、紀三井寺山門前到着。
一安心はできません。最後の難所、もう一度隊列を整え200段を越える階段を登ります。
その一歩、一歩に青岸渡寺からの長い道のりが目に浮かぶ。
階段を登りきると、紀三井寺から合流の施無畏会の50人と一般の参拝客から拍手の出迎え。。又も目が潤む。
本堂で青岸渡寺高木副住職から紀三井寺前田副住職に無事、法灯が引き継がれる。
おそらくこの法灯は、私達が長谷寺で頂いた時より、何倍も重くなっている筈です。
丁寧な読経の後、松尾猊下は「法灯を引き継ぐ責任は自分も経験があるだけに物凄い重圧を覚える。みな様ご苦労様」と謝意。
西国札所会行事委員長でNPO理事長でもある第5番葛井寺の森住職が「青岸渡寺からの長い道のり、厳しい山々、皆様のお蔭で無事に法灯が引き継がれました」と最後は涙声で挨拶。
札所会の責任を背負い、全て完歩された方の重みのある挨拶だった。
最後に紀三井寺の前田副住職が「電車、バスの巡礼が殆どの時代、みな様が徒歩巡礼で運んでくださって法灯を40日間、絶やすことなく大切に守ります」と表明された。
十一面観音様に引き継いだ私達も、本当に‘仏様のような顔’に近づけた???ような気がします。
今回の5月、9月、10月の全行程を伴走車としてお世話下さいました青岸渡寺の生熊様を始め、道中の各所でお手伝いしてくださいました多くのみな様本当にありがとうございました。
心から感謝申しあげます。